この大きな海は
少女の純粋な苦しみでできている
彼女は自分の海で
静かに溺れて死んだ

おや
魚が泳いでいる
彼は行く場所をなくした
彼もきっと彼女の欠片で
僕のような取り残された欠片で

そしてそっと干乾びていくんだね

なぜだろう
僕の足元にも海ができている